2013年1月21日月曜日

三菱 アウトランダーPHEV その46 サーキット試乗!その2

他の方の感想なんかもたくさん出てきているのでつらつらと見ていて思ったのですが、意外と試乗感想違うもんですね。
私の感想も含めて、サーキット試乗だと理解して読まないと勘違いしてしまう部分があります。

試乗車は、待ち時間はバッテリーチャージモードで充電していたのですが、この時車外にいるとけっこうエンジン音が大きいんですよね。正直音質はちょっと「えー?」って感じのカッコ悪い音だったです…
エンジン回転数は一般的なアイドリング回転数より上なことと、山の中なので環境音がほとんどないため、小さい音もよく聞こえる場所です。街中で聞けば雑踏でマスクされて、もう少し小さく感じると思います。

コーナリングの安定感、ロールやピッチの少なさは特筆ものだと思っています。
参加した方が撮影されたビデオですが、ロールは少ないです。多いという意見もあると思いますが…シャーシがSUVでそれなりのストロークを見込んだ足回り設計で、この速度でこのコーナリングをしてこのロール量ですよ。

ビデオの運転は本職ドライバーの運転ですから、ちゃんと入り口で荷重かけてアクセルを踏んで抜けて行っています。オーバースピードで突っ込んでしまって、アクセルオフでもろにアウト側に車体が引っ張られている状況ではありません。

前にどこかに書きましたが、AUTOCARの翻訳記事でロールが大きいとあるんですが、そこの写真ではそんなにロールしているようには見えませんでした。

PHEVではリヤダンパーにリバウンドスプリングが採用されているので、ロールは意図的に抑えられています。これはオフロードでは不利になると思うんですが、ターマックを重視した結果の設計なのでしょう。
感覚的にロールが大きいと思ったら、それはロールの角度ではなく体の移動量からそう思ったのだと思います。普段着座位置の低い車に乗っていれば、同じ角度でも支点から体が遠くなる分横方向に移動する量が増えます。

コーナリング中はド安定で、フロントが逃げる感じもリヤが出てくる感じもありません。全体で膨らんでいって、アクセルを抜いてフロントに荷重をかけるとインに切り込んでいきます。自分の運転なので車速が上がっていない理由もありますが、松田さんの運転でも挙動の傾向は同様です。

あとコメント欄で話していた、チャージモードでエンジンをかけておけばEV時のだるさが緩和されるのでは?という話ですが、これは2ちゃんに貼られていた映像。確かにエンジンがかかる前に0.5秒かそこらタイムラグがあります。これが無くなるかもしれませんね。

今回はサーキットをそれなりの速度でそれなりにアクセルを踏んだ感想なので、あとは実際に街中を生活走行したときですね。パワーメーターを見ていてスピードメーターは一回も見なかったので、速度がどのくらい出ているのかさっぱりわかりませんでした。

ごく普通のドライバーの方だったら、販売店の試乗車で再評価されることをお勧めします。
※ちょっと追記:前回EV時が遅いと書きましたが、サーキット試乗なので、車体より気持ちが前に出てしまうと遅く感じます。街中では左右前後に他の車や建物があって、いつもの体感で感じることができます。普段の生活走行でアクセルべた踏みって高速の合流くらいだと思うので、本当に強く街中試乗をおすすめします。私も生活走行で遅いのか速いのかはさっぱりわかっていません。

そもそもスポーツ走行しても、あまりのド安定ぶりにあんまり面白くないと思いますよ。もう少しピーキーでもいいと思うので、とりあえずM+Sじゃない舗装タイヤにすると面白くなるかもしれませんね。

8 件のコメント:

  1. 詳しい解説、ありがとうございました。いろいろな人の感想を読んでいて???な部分がだいぶクリアになってきました。
    まぁ、私自身としてはSUVに速さは求めていませんので、速い遅いはあまり気にならないのですが、耳が悪いので「音」が一番気になっております。エンジン音も車内ではあまり気にならない様なので、大丈夫でしょう(笑)
    早く地元に試乗車来ないかな(^^ゞ

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  2. M&Sでガソリンと同じサイズだからグリップ自体は低めですよね、だから低重心と合わせてロールが少ないんだと思います。
    まぁ、このくらいでも十分だと思いますけど、タイヤ替えるときはもうちょっとスポーティーなタイヤにしてもいいかも。

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  3. でもあのタイヤ、グリップは思いのほか悪くなかったです。流れ出しも穏やか。舗装のせいかもしれませんけど。普通の乗用タイヤにするとレスポンスが上がるでしょうから、もう少しキビキビ走れそうですよ。パターンノイズ的にも有利だと思います。

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  4. 大阪さんの板でモーター最大出力の話題が出ていますが、私が知り合いの三菱自工・EVパワートレインシステム開発部の方に先程メールで質問してみました。その方の回答は「電池の能力以上の出力指示が来た場合はエンジンをかけてジェネレータの出力でアシストするようになっている」とのことでした。

    岡崎在住さんも関係者に聞いたと書かれていたので、お互いの関係者に迷惑が掛からない様に考え、こちらに記載させていただきました(爆)

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    1. のびちゃんさん

      私の認識と同じで安心しましたよ(^。^)
      それにしても、開発にお知り合いの方がいたなんて、出し惜しみをしてぇ!(笑)

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    2. 袖ヶ浦試乗で出た質問でも、120kWのモーターは何%まで出力できるのか、という質問に対し、状況によって100%つまり120kW出力することがあります。という回答でした。

      彼らがあそこで話題にしていたのは、
      あらかじめシリーズ状態にしておけばゼロ発進から発電がアシストし、モーターの最大出力を発揮できる
      という話だと思うので、たぶん質問の仕方が違ったんじゃないかと思います。

      ちなみに、ターボラグのように感じる部分は、エンジン掛けてた時なんですねたぶん。これはシリーズにしておけば、たぶん解消しますね。

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    3. 知り合いといっても、同業者で高校の先輩の知り合いなんですが、、、(汗)
      今回、PHEVを買うことを知った先輩が、話をしてくれて自工の紹介制度を使って購入ということになったのです。今のところ、ディーラー変更時にお助けをいただいたぐらいですが、時々、質問には答えてもらっていました。
      今回、生産の遅れについても聞いたのですが、回答は得られませんでした。

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    4. 上のメーターのビデオ見ていて思ったのですが、パワーメーターにまだ余裕がありますね。
      今までのいろんな話を総合すると、エンジンの回転の上限を上げればジェネレーターの発電量が増えてトータルでパワーアップが出来そうな気がします。

      各機器は余裕をもって、稼働させているはずなので壊れても良いと思う人が挑戦するのではないかと思います。

      かく言う私もEVOⅩでECUを書き換え3xxぱりきにしてました。今回はやりませんけどね(^。^)

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